11
◯吉原太郎委員 療養型病床群、この中で
療養型病床群が入っておるとでしょう。
12
◯山崎保健福祉部長 療養型病床につきましては、二十三年度末をもって廃止するという定めはございますが、現在、まだ、ありますので、形としては、その分についても新たに
指定する。あるいは増床するということは考えづらいんですけれども、まだ現在、生きている制度でございますから、一応、
手数料を定めておるということでございます。
13
◯吉原太郎委員 やっぱり減りよりますか、
療養型病床群は。
14
◯山崎保健福祉部長 ちょっと、正確な数字は。
15
◯吉原太郎委員 増えることはないでしょうからね。はい、いいです。
16
◯清田信治委員長 ほかに
質疑はありませんか。
石橋委員。
17
◯石橋保則委員 手数料の額の決定の仕方ですね。もう少し詳しく
説明いただきたいと思います。それが一つ。
二つ目は他の地域との
関係。
本県だけなのか、他の
都道府県との
関係はどうなのか。二点、お聞きします。
18
◯清田信治委員長 山崎保健福祉部長。
19
◯山崎保健福祉部長 まず、ほかの地域との
関係でございますけれども、今、全国で十県ほどが
手数料を取るということで
条例を
制定をしておる。それから
議決済みということですけれども、新たにそれを
予定しておるところもあるようでございます。十
県程度が既に
導入済みということでございます。それから算定の基礎は
課長のほうから
説明させます。
20
◯清田信治委員長 西田介護保険課長。
21
◯西田介護保険課長 算定の基礎でございますが、いわゆる
調査に係る
人件費、あるいは
事務費、そういったところの総額を勘案しまして、それにかかる
審査の一件の
手数料、
事務費を勘案したものでございます。
22
◯石橋保則委員 難しいですね、それだけでは。では別な聞き方をします。こういう金額というのは、他の
都道府県十県はもう既に
議決済みという解釈で、それで横並びとか、そういったことを
参考にされているんですか。
23
◯清田信治委員長 山崎保健福祉部長。
24
◯山崎保健福祉部長 これは
全国統一基準というのはございませんので、それぞれの県で
制定をしておりますが、
参考にはいたしました。ただ、やり方が、例えば
本県の場合はすべて
現地調査をやるということにいたしております。
指定とか更新に当たってですね。それを書類だけでやるというところは、やはり少し安い。現地に行く費用、時間ということもありますので、そういう、それぞれ、例えば離島が多いということであれば高めに設定される。
参考にしましたけれども、うちは、うちで、今、
課長がちょっと
説明しましたように、それに要する時間と出張に要する経費であるとか、
人件費を積み上げて算出しているということでございます。
25
◯清田信治委員長 ほかに
質疑はありませんか。
〔「
なし」と呼ぶ者がある〕
26
◯清田信治委員長 ほかにないようですので、以上で第一三三
号議案に対する
質疑を終わります。
次に第一四五
号議案「財産の
取得について」を
議題といたします。
執行部の
説明を求めます。
山崎保健福祉部長。
27
◯山崎保健福祉部長 第一四五
号議案でございます。これは
議案書その二の六十六ページをお願いをします。第一四五
号議案、財産の
取得についてということです。これは
新型インフルエンザが大流行した場合に備えましてタミフルという抗
インフルエンザウイルス薬というのを購入しようというものでございます。ここに書いておりますように、百
カプセル入り二万二千四百三十一箱、
取得価格が五億二千九百九十三万二千三百七十五円、契約の相手方は、これは国内でこの会社しか取り扱っておりませんので、
随意契約ということで、
中外製薬株式会社というものでございます。これは
平成十七年の十一月に
新型インフルエンザに対しまして
対策行動計画というのを国を挙げてつくったわけでございまして、このタミフルしか有効な薬が現在、ないということでございまして、国が一千五十万人分、それから
都道府県が一千五十万人分を
備蓄する。各
都道府県には人口に応じてこれだけの
備蓄をお願いしたいということが要請をされておりまして、各県、
生産量の
関係もありますので、
平成十八年と十九年に分けて購入をするということにいたしておりまして、
本県は四十一万八千人分でございますが、昨年、十九万四千人分を購入して、今回、約二十二万四千人分を購入をする。これによって
本県の
備蓄量が完成するということでございまして、八月三十一日までには納品されるという
予定になっております。以上でございます。よろしくお願いいたします。
28
◯清田信治委員長 説明は終わりました。これより
質疑を行います。何か
質疑はありませんか。
田中委員。
29
◯田中久也委員 これは全く幼稚な質問ですが、
有効期限、食べ物で言うたら
賞味期限。
有効期限というのはあるのですか。
30
◯山崎保健福祉部長 五年間という設定がなされております。
31
◯清田信治委員長 秋田委員。
32
◯秋田章二委員 これは国が決めて、それに準じて、ということですけれども、例えば製剤が
カプセルだけというふうな
規定があるんですか。
小児用だったら
ドライシロップを使うだろうし。
33
◯清田信治委員長 宮崎健康対策課長。
34
◯宮崎健康対策課長 一応、今のところ、
カプセルということでございます。
35
◯秋田章二委員 ということは
高齢者というか、大人を
対象にしていると。
36
◯宮崎健康対策課長 対象と申しますか、この
備蓄の
対象が、ということですか。
37
◯秋田章二委員 はい。
38
◯宮崎健康対策課長 一応、基本的には、かかった人すべての人を、ということで。
39
◯秋田章二委員 例えばですよ。どうせ国の
指導でこういうふうな、この
備蓄の
仕方自体が私はいいのかなと思いますけれども、
小児用の
ドライシロップもあるんだから、どうせ
備蓄するのだったら、それに備えた方もいいんではないかなという気はするんですけれどもですね。というのは現場で使いますと、大人のやつを
小児に使うと吐き気、嘔吐というやつのほうがちょっと頻度が高いような気がするんですね。ですからこれはどうせ、そういう決まりでお買いになるのであれば、次回はそういうことも念頭に入れていただく。もう、今年度で終わりなんですか、これは。
40
◯宮崎健康対策課長 今、
秋田委員のおっしゃっていること。一応、これは
福岡県の方が基本的に百万人分、用意しろという形で、県の方が四十二万人で、国の方が四十二万人分。一応、流通が十六万人分あります。まず
流通分がありますので、今、
委員がおっしゃっていた
小児分というのは、多分、その辺のところは使えると思っております。
41
◯秋田章二委員 これは
流通備蓄の分で、
小児の方はカバーしようと。
42
◯宮崎健康対策課長 すみません。その辺のところまで、使い方のところまでは実は検討しておりませんでしたけれども、基本的に
流通分というのがありますので、国の方の指針の方が
カプセルの方で国が四十二万人分、うちが四十二万人分ということでしたので、そういうことでした。今の御意見ですけれども、国の方にもちょっと問い合わせてみたいと思っております。
43
◯秋田章二委員 ぜひ、そのあたりも勘案して、お願いしたいと思います。どうせ
備蓄するのであれば。
44
◯清田信治委員長 今の意見に対して、今
地薬務課長。
45 ◯今
地薬務課長 先ほど御質問ございました
ドライシロップの件でございますけれども、
ドライシロップにつきましては、
有効期限が一応、二年間でございます。
46
◯秋田章二委員 有効期限が短いということは分かっていますけれども、だからこれが必要にならないことを一番願うんですけれども、もし、不必要な場合、やはり四年くらいで廃棄していかなければいけないという問題が出てくるかと思うんですね。そのときにどういうふうにされるかということも、やはり今から考えていかなければいけない問題ではないかと思いますので、じっくり考えていただきたいと思います。
47
◯清田信治委員長 秋田委員の最後の要望もしっかり受け止めて、今後の
備蓄関係もよろしくお願いいたします。
ほかに
質疑はありませんか。
吉原委員。
48
◯吉原太郎委員 このタミフルは医療機関に渡すわけですか。患者にただでやるとですか。
49
◯清田信治委員長 宮崎健康対策課長。
50
◯宮崎健康対策課長 とりあえずというか、今、医療機関に渡しますし、これが必要になるころには多分、今、国の方がやっている発熱外来等、あるいはかなり多くの方がかかっていらっしゃる状況になると思います。先ほど言いましたように
流通分がありまして、
流通分がなくなりかけたときに、この分が出ていくという形になりますので、当然、医療機関等から使用するという形になります。
51
◯吉原太郎委員 これは
高齢者とか、今、
秋田委員が言ったように
小児は別として、
高齢者あたりに予防的に飲ませると、非常に効くとですたい。実は僕は選挙前にこれを毎日、一錠ずつ十錠飲んだとです。そうしたらインフルエンザにならんやったもん。だからここに来られたとです。だからものすごくよく効くとじゃ、これ。それで何か予防的にね。せっかく県であれして、しよるなら、何か使われるような方法はないかなと思ってですね。県民の安全安心を守るためにも、こういうのを使わせたらいいのかなと思うけど。これはただというと、また人がね、私も私もといって、病気でない者まで来るでしょうからね。この答えはいいです。
もう一つ、インフルエンザの検査する、何というんですかね、キット。あれが保健所が持っておるのはボロですたい。時間のかかるとじゃ。そして医療機関の持っておるとは早いとですたい。パッとしたら、ピヤッと分かる。あのボロのとは保健所にやらんごとしとかんとね。実はうちにこれがあった、タミフルを持っておったんですよ。そうしたら
福岡県中から来るわけですよ。本当にインフルエンザかどうか、キットで調べにゃいかんけど、それが足らんごとなって保健所にお願いしたとですよ。それは助かりましたが、時間のかかるとですたいね。あげなキットは使わんごとですね。あれは
有効期限があるとですか、キットは。
52
◯宮崎健康対策課長 ちょっと把握しておりませんので。
53
◯吉原太郎委員 それでこれから県はよかとばちょっと。このタミフルもやけど、そういうのも
備蓄されるなら
備蓄してもろとった方がですね。このタミフルも有効に使われるとじゃなかろうかと、僕はそう思うとですたい。これは要望ですが、今後、検討しておってください。
54
◯清田信治委員長 今の強い要望に対して
執行部は何か。
55
◯吉原太郎委員 いや、要望だから、よか、よか。
56
◯清田信治委員長 では要望と受け止めてください。関連で
秋田委員。
57
◯秋田章二委員 もう一つ、質問させてください。先ほど
流通備蓄分が不足した場合に、この
備蓄のやつが医療機関に流れていくというお話でしたけど、これは県で
備蓄しているわけですよね。これは医療機関はまたそのときに、その薬価で買うということですか。
58
◯清田信治委員長 宮崎健康対策課長。
59
◯宮崎健康対策課長 一応、流通タミフルと見た目は違うようですが、中身は一緒なんですけど、青タミフル、赤タミフルという形で違うようになっています。足らなくなった時点で薬価に準じたところで国の方が一応、算出式みたいなのが出て、一応その価格のところでという形になっております。直接薬価ではないですけれども、非常に薬価に近いところという形で値段が設定されるようになっております。
60
◯秋田章二委員 結局、県はこれを
備蓄していても、不幸にしてこれが出なければいけないような状態がないのが一番なんでしょうけれども、出たら、結局、医療機関がそれに近い薬価で買うということはですよ、今、国が何を考えておるか分かりませんけれども、
流通備蓄という形態をふくらませていった方が僕はよっぽどいいんではないかなという意見を感じたのが、もう一点。
もう一つは、これは国に確かめておいていただきたいのは、同じ薬剤が二種類の薬価を使っていいのかと。これは明らかにおかしいですよね。国が二重価格を認めるようなことが本当にいいのか。これは県の問題ではありませんので、国の方への確認をお願いしたいと思います。
61
◯清田信治委員長 宮崎健康対策課長、よろしいでしょうか。
62
◯宮崎健康対策課長 はい。
63
◯清田信治委員長 秋田委員、よろしいですか。
64
◯秋田章二委員 はい。
65
◯清田信治委員長 ほかに
質疑はありませんか。
〔「
なし」と呼ぶ者がある〕
66
◯清田信治委員長 別にないようですので、以上で第一四五
号議案に対する
質疑を終わります。
これで本
委員会に付託されました全
議案の
質疑を終了いたします。
次に知事等に対する保留
質疑がありませんので、引き続き
議案の採決を行いたいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議
なし」と呼ぶ者がある〕
67
◯清田信治委員長 それでは準備のためしばらく休憩いたします。そのまま、お待ちください。
暫 時 休 憩
再 開
68
◯清田信治委員長 では再開いたします。それではこれより
議案の採決を行います。まず採決の方法についてお諮りいたします。
採決は一括して行いたいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議
なし」と呼ぶ者がある〕
69
◯清田信治委員長 御異議ありませんので、そのようにとり行います。それでは第一二六
号議案(
所管分)、第一三二
号議案(
所管分)、第一三三
号議案、第一四五
号議案の以上四件について原案のとおり可決することに賛成の
委員は御起立願います。
〔賛成者起立〕
70
◯清田信治委員長 起立多数であります。よって第一二六
号議案(
所管分)ほか三件は原案のとおり可決されました。以上で当
委員会に付託されました
議案審査はすべて終了いたしました。なお、採決いたしました
議案に関する
委員長報告につきましては、正副
委員長に御一任願いたいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議
なし」と呼ぶ者がある〕
71
◯清田信治委員長 御異議ありませんので、そのように決定いたします。
次に所管
事務調査に入ります。まず「
指定管理者による管理運営の実施状況報告について(概要)」を
議題といたします。
執行部の
説明を求めます。まず
保健福祉部所管分について、
説明をお願いいたします。田中保健
福祉課長。
72 ◯田中保健
福祉課長 指定管理者による管理運営の実施状況について、御報告を申し上げます。資料は保健
福祉部
委員会資料をお願いいたします。この一ページでございます。この
指定管理者につきましては、
平成十七年十二月議会で議決をいただきまして、十八年四月から
指定しておりまして、一年経過したということで、十八年度分の状況について御報告を申し上げます。
保健
福祉部におきましては
福岡県総合
福祉センター、
福岡県人権啓発センター、生活労働部所管でございますが、
福岡県男女共同参画センター、この三センターのいわゆる複合施設でありますクローバープラザでございます。クローバープラザは財団法人
福岡県地域
福祉財団、
福岡県身体障害者リハビリテーションセンターは社会
福祉法人
福岡県厚生事業団、それから
福岡県身体障害者授産
指導所につきましては、同じく
福岡県厚生事業団をそれぞれ
指定管理者といたしまして
指定しておるところでございます。
指定の期間でございますが、クローバープラザ、身体障害者授産
指導所では十八年四月からの三年間、身体障害者リハビリテーションセンターではその専門能力、専門職員の確保の観点から五年間ということにしております。設置の目的でございますが、クローバープラザでは三センターの複合施設であり、地域
福祉の向上、人権意識の高揚及び男女共同参画社会の形成を設置目的としております。身体障害者リハビリテーションセンターでは障害者の自立訓練支援を行い、
福祉の増進を図ることを目的としております。身体障害者授産
指導所では障害者の自立支援、就労の機会の提供等を行うことを目的としております。
それでは最初にクローバープラザの十八年度の管理運営の実施状況でございます。1)の公共性の確保の面では
福祉関係団体等への施設利用支援を行うなど、利用促進を図っております。2)の施設利用及びサービス向上でございますが、開館日の拡大、インターネット予約等の利便性の向上を図っております。来館者の数もクローバープラザ全体で目標としておりました七十一万二千四百十二人。これが十八年度実績では七十二万六千百八十七人。大体一万三千七百人程度、増加している状況でございます。3)の経営改善でございますが、施設の利用料金収入の確保を図るとともに外部委託の見直し等、経営改善に努めております。その結果、収入実績では、合計でございますが、目標額七千百万円余が七千六百万円余と七・一%、五百万円ほど増加という状況でございます。施設管理運営費につきましては十七年度、五億九千六百万円余が、十八年度では五億六千八百万円余と四・七%、二千八百万円ほど、その削減が図られております。4)の職員確保方策及び健全な財政基盤でございますが、地域
福祉財団では職員のスキルアップを図る等、努力を図っておるところでございます。5)の施設管理上の個別事項でございます。これにつきましても事故防止マニュアル、個人情報保護等を行って、それに努めておるところでございます。
次に真ん中になりますが、身体障害者リハビリテーションセンターの管理運営の実施状況でございます。公共性の確保の面では家庭復帰支援、就労支援や高次脳機能障害地方支援拠点として相談支援に取り組んでおります。施設利用及びサービスの向上でございますが、利用者の家庭復帰の支援をするため家庭訪問や施設見学等、実施しております。また利用者満足度
調査等によりまして、サービスの点検や見直し。こういったものを行っております。入所者の数でございますが、目標八十八人でございましたが、十八年度実績は九十三・四人。通所者の数が目標六人が五・七人という状況でございます。3)の経営改善でございますが、授産
指導所との一括発注など、経費の削減を図っております。事業費につきましては十七年度、三億五千百万円余が十八年度三億三千万円余と六%、大体二千百万ほど、その削減が図られております。4)の職員確保方策及び健全な財政基盤。それから5)の施設管理上の個別事項でございますが、ほぼ地域
福祉財団と同じ状況でございます。
一番右になりまして身体障害者授産
指導所の管理運営の実施状況でございます。公共性の確保の面では、利用者の就労に向けたネットワークづくり等に努めております。施設利用及びサービスの向上でございますが、新商品の販売活動や情報発信等、利用促進に努めております。また利用者満足度
調査等によりましてサービスの点検、見直し等に努めております。入所者の数でございますが、目標四十八人でございましたが、十八年度四十七人という状況でございます。通所の数でございます。目標六人でございましたが、四・八人という状況でございます。3)の経営改善でございます。やはり一括発注など、経費の削減に努め、事業費一億一千九百万円余が十八年度一億一千六百万円余と二・六%、三百万ほどの削減が図られております。4)の職員確保方策及び健全な財政基盤、5)の施設管理上の個別事項でございますが、これにつきましては先の二団体とほぼ同じ状況でございます。
次の二ページ以降に各施設ごとの実施状況等を添付しております。その中の四ページ、七ページ、十ページを御参照いただきたいんですが、その一番下の方に点検結果、そしてまとめとしております。いずれの施設におきましても、おおむね団体が
指定の際に示しておりました提案の内容どおりという状況でございました。以上でございます。
73
◯清田信治委員長 続いて環境部
所管分について
説明をお願いいたします。尾崎自然環境
課長。
74 ◯尾崎自然環境
課長 引き続き環境部
所管分を報告いたします。
委員会資料環境部
関係の一ページをお願いいたします。それでは概要によりまして報告させていただきます。施設は平尾台自然観察センターでございます。このセンターは優れた風景地である北九州国定公園平尾台地区において県民が自然との触れ合いを通して自然を学び、自然環境や自然保護に対する理解の促進を図ることを目的に
平成十二年度に県が設置した施設でございます。
指定管理者名はハートランド平尾台株式会社。
指定する期間は十八年度からの三カ年でございます。
実施状況の点検結果について申し上げます。最初に公共性の確保でございます。自然観察会などのイベントや乗り入れ違反などの不法行為の監視、ボランティアの育成及びその活用、行政との定期連絡会など、公共性を確保するための取り組みが計画どおり行われております。次に施設利用及びサービス向上でございます。特別展示としての写真展やPR対策の充実、夏休み期間中の休館日の返上など、休館日に沿った利用施設対策やサービス向上策を実施しましたが、昨年度の入館者は約四万一千人にとどまり、結果として九%ほど減少しました。原因として四月から八月、土日の休日に雨天、曇天が多かったこと。夏休み期間中、猛暑だったことなどが大きかったと考えられます。三番目、経営改善でございます。
人件費や工事などの管理運営経費を極力抑制するという計画に沿った運営がなされております。当センターの
指定管理者は、当施設に隣接して北九州市が整備した「平尾台自然の郷」という自然体験型施設の管理者と同一でありまして、両施設を一体的に運営することで効率的な対応が図られております。なお、
指定管理者への委託費につきましては前年度比八・一%の減となっております。四番目、職員確保方策及び健全な財政基盤でございます。職員には自然保護や平尾台の状況に明るい職員を充てており、また随時、本社職員から運営上の助言が行われております。また
指定管理者は北九州市のほか大手企業、地場中堅企業が出資した第三セクターでありまして、借入金もなく、財政基盤は安定しています。五番目。施設管理上の個別事項でございます。緊急時の
関係者へのメール配信や、台風や積雪時における
関係先への情報提供、防災訓練などが計画どおり行われております。
以上、点検の結果、おおむね提案内容どおり運営されていると判断されますが、営業努力にもかかわらず入館者数は前年度を下回りました。平尾台を訪れる方々はフィールドを楽しむことを目的としておりますので、入館者数が天候に左右されることはやむを得ないと考えますが、
指定管理者は広報活動のさらなる積極的な展開、平日型イベントの開催等による来館者数の増加を目指しておりまして、その成果に期待したいと考えております。以上、点検結果はBの概ね提案内容どおり実施されております。以上でございます。
75
◯清田信治委員長 説明は終わりました。これより
質疑を行います。何か
質疑はありませんか。
吉原委員。
76
◯吉原太郎委員 このクローバープラザですよね。これは何時も公明党さんが言わっしゃるが、何か障害者の何とかとかいう、こういうところはあまりもうからんでいいとでしょうもん。あんまりもうかりよったら公明党さんから言われますばい。それが一つ。これはやっぱり障害者のためにある施設ですからね。あんまり無理してサービスの低下やらが起こったら、かえってこれは、あの存在価値がなくなったら困るやろうと思うとですよ。
それともう一つ。これが欠陥施設ですたいな。僕は前から、できたときから言いよりますが、これは欠陥施設というか、災害の何か訓練しござるというが、あのエレベーターですたいね。僕もできたときから言いよるが、エレベーターに障害者がおって倒れたら、担架で階段を下ろさにゃいかんとですもんね。あそこは大きなエレベーターはないでしょうが。人間が四、五人しか乗られんげなエレベーターが三つか四つかあるだけで、それでそういう上で倒れたり何かしたときは、ストレッチャーが入るようなエレベーターを、これは格好悪いかもしれんけど、そういうものを今度、付けさせんですか。そうやないと、十階ありましょうが。十階で人権何とかというところで倒れたりしたら、消防署員も担架で下ろさにゃいかんとですばい。これはだから今度、
福岡県の施設は全部あれば見せれと言いよるとですよ。あんな欠陥施設をつくったらいかんって。それは何百億か損したけど、次にこれがあれされたら、何というですかね。ああいうことはつくらないというようなものを見せるためには、これは損したけど、いいけど、それでもう、ほかの施設がきれいにできれば、いいなと僕は思うとるわけですね。これはお金はかかっても何かそういうものはね。僕は一番初め、どこでもありますが、大きな荷物を運ぶようなエレベーターがあるかと思っておったとですよ。ないでしょうが。これはどこがつくるのか知らんが、財政課か何かに言うて、これはつくらせんとですね。これだけは僕は初めから思いよったとです。これはかっこ悪いでも、どこかにつくらせんといかんなと思うとります。それはあなたたちがどげんしたらできるか。私たちにも言うてもらえば、厚生環境
委員会の者がみんなそろってどこか、知事に言うなり、
委員長が言うなり、何かしちゃらんとな。これは本当、僕は一番初めに言った「何か、これは」と言った。僕はそういう目で見るでしょうが。これはこの人たちばかりに言わせるよりも、どこかでさせんと、これは大変ですよ。
77
◯清田信治委員長 では質問、三点ありましたので、田中保健
福祉課長、よろしいですか。
78 ◯田中保健
福祉課長 第一点目、第二点目、御一緒にお答えさせていただきたいと思いますけれども。まずもうかる施設でないということと、サービスの低下を招かない。これは先生、御指摘のとおり、やはり
本県の地域
福祉の拠点としてクローバープラザ。これは多額の費用をお願いいたしまして、つくっております。その中ではやはりもうけ主義、またはもうけに走るためにサービスが低下するようなことがあってはいけない。そういうことは私ども、肝に命じて
指定管理者の選任から、その段階からそのことについては強く私どもも認識して、今の運営を行っております。
それから三点目のエレベーターの
関係でございます。御指摘のとおり、いろいろ問題があろうかと思いますが、やはりこういった財政状況の中でございます。どういう方法があるのか。また実態、現場を見ながら、利用者の方が困ったような状況にならないように、そこについてはいろいろ配慮をしてまいりたいというふうに考えます。
79
◯吉原太郎委員 もう一つですたい。今、思い出したから。あれ、階段がずっとあるとですよね。横の方に何か小さいエレベーターができましたよね、上がるのに。あの階段を障害者が上がっていけという。これがそもそも無理ですよ。車いすの人があれ、階段を上がれというのはですね。スロープもないで。だからそういうことを少しずつ直していかないと、これは障害者のあれとか何とか言いよるけれども、
福岡県がそういう欠陥住宅を建てておるのだから、あれはこげんしていくエレベーターのような階段を上がるとがあるじゃないですか。そういうのも一緒にお願いしたいと思っております。
それからもう一つ。僕はあそこに行ったんですよね、議長のときにだったでしょう、平尾台。あれは立派なところなんですよ。いいところ。これは小学生とか中学生とか高校生とかに、あそこに弁当を持って行かせるような、何かそういうことを考えて、あの自然を学ばせるのには、環境問題も含めて一番よかろうと思うとですよね。そういうことを教育
委員会と今後、検討されたらいかがかなと思いますので、それは要望しておきます。
それと、あそこは人間が足らんですな。人員が足らん。四人ぐらいしかおらっしゃれんでしょう、常駐は。あの広いのに。やっぱりそういうのも当局に。この環境というのは壊したら元に戻りませんのでね。やっぱりそういうことも考えておってください。お願いしておきます。答えにくかったら、答えんでいいですよ。
80
◯清田信治委員長 要望も含めて指摘がありましたが、田中保健
福祉課長、施設
関係の御意見は受け止めるということで。
尾崎自然環境
課長。
81 ◯尾崎自然環境
課長 先生、今、おっしゃいましたように子供たちの教育、絶好の場所ということでございます。確かに先生おっしゃるとおりだと思います。行政連絡会議の席上でも北九州市、それから近隣の市町村等も
関係してまいりますけれども、その中で
議題として上げたいというふうに考えております。
それから、そこに従事する職員が四人ということで、嘱託職員四人であそこを運営しておりますけれども、繁忙期には臨時職員を雇うなどの対応をしておりますが、そういう御意見がありましたことを念頭に置きまして、今後の検討課題というふうにしたいと思います。
82
◯吉原太郎委員 頑張ってくださいね。一回、火事になったことがありますよね、あそこは野焼きしよって。だからそういうところ。野焼きをやらにボランティアで高校生とか、あげんとに行かせたらよかろうと思うとですね。やっぱり自然に親しんで環境をあれするということはいいことではないかなと思いますので、今後、検討しておってください。お願いします。
83
◯清田信治委員長 それでは
委員長から申し上げます。ただいま
吉原委員から要望がありましたクローバープラザ等、エレベーター施設の設置、改善等についても、
執行部におかれましては御検討願いたいと、私からもお願い申し上げます。
ほかに
質疑はありませんか。
〔「
なし」と呼ぶ者がある〕
84
◯清田信治委員長 特にないようですので、以上で本件の
質疑を終わります。
次に「
福岡県母子家庭世帯等実態
調査の結果について」を
議題といたします。
執行部の
説明を求めます。真玉児童家庭
課長。
85 ◯真玉児童家庭
課長 福岡県母子家庭世帯等実態
調査の結果について、御報告させていただきます。報告書及び概要版をお手元に配付いたしておりますが、
説明は
委員会資料で行わせていただきます。保健
福祉部
委員会資料、所管
事務調査の十一ページをお願いいたします。
まず
調査の目的でございますが、県内における母子家庭、父子家庭及び養育者家庭の日常生活の状況や要望を把握し、施策推進のための基礎資料とするため、五年ごとに実施しているものでございます。因みに前回は
平成十三年度に実施いたしております。
調査の基準日は
平成十八年十一月一日でございまして、政令市と同時に実施いたしております。
調査票の配付数は六千七百五十五世帯、有効回収数は二千百九十七世帯で、有効回収率三二・五%となっております。
調査結果の概要でございますが、父子家庭等の全世帯数は政令市を除きまして四万一千八百八十四世帯と推測され、前回
調査と比較いたしまして一三・〇%、増加しております。総世帯に占めます出現率は全体で四・三三%、母子家庭は三・六五%、父子家庭は〇・六〇%、養育者家庭は〇・〇八%となっておりまして、前回より父子家庭が減少しております。詳細につきましては、お手元に配付しております
福岡県母子世帯等実態
調査報告書及び概要版に載せておりますが、幾つかの項目について申し上げますと、生計の状況では世帯の年間税込み収入は母子家庭が約二百四十四万円で、前回
調査とあまり変わっておりませんが、父子家庭が約四百四十四万円、養育者家庭が約二百五十万円と、前回
調査と比べますと、減少しております。
就労形態では母子家庭、父子家庭ともに正社員、正職員が最も多く、母子家庭が三九・八%、父子家庭が六十九・四%となっております。今回、新しく正社員、派遣、契約社員を選択肢に追加いたしましたが、母子家庭では一〇・六%、父子家庭では三・七%の就業率になっております。持ち家率でございますが、母子家庭が四六・九%と増加しているのに対しまして、父子家庭では六八・九%と減少いたしております。
次ページには
参考といたしまして前回
調査との数値の比較を載せておりますので、御参照いただきたいと思います。以上で
調査結果の
説明を終わらせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。
86
◯清田信治委員長 説明は終わりました。これより
質疑を行います。何か
質疑はありませんか。壹岐
委員。
87 ◯壹岐和郎
委員 有効回収率三二・五%というのは、低いというのは何か大きな理由があるんですか。
88 ◯真玉児童家庭
課長 有効回収率が低くなっております原因でございますが、いわるサンプルを選んで引き抜いて、該当する世帯を抽出いたしますので、市町村の方で個人情報の
関係でなかなか市町村からリストをいただくということができませんので、
調査委員が直接、市町村に行きまして住基台帳を見まして、該当すると思われる世帯を選択いたしまして、送付いたしております。非該当者というのが
参考の概要版に載っておりますが、非該当世帯というのがかなり出ております。母子家庭が百九十一、父子家庭が百六十三、出ておりますが、これは例えば外国人の場合は住基台帳に記載されておりませんので、そういったものが拾われたり、それから事実婚の場合で見かけ上は母子、父子世帯となっておりますけれども、住民票は異動していないんですけれども、事実上の事実婚というか、婚姻をしている場合は当然、これはいろいろな児童手当の
関係でも除外されますので、そういったものとか、母子の場合は夫が単身赴任している場合に住民票を異動していない場合、見かけ上、母子手当ということで、そういったような
関係で回収率は通常は四〇%を越えるのが普通ですけれども、うちの場合は少し下がっているという状況でございます。
89 ◯壹岐和郎
委員 本来、該当しないやつが入っている。たくさん配られておるからということですね。要するに該当しないのはどのくらいあるんですか。はなから該当しないわけですよね。
90 ◯真玉児童家庭
課長 概要版の方の二ページの一番上に表一、
調査用の回収結果というのがございます。そこのところで配付、例えば母子家庭配付関連七百五十五に対しまして、回収は千六百六十七になっていますが、非該当世帯が百九十一とありますので、これは回収率には入りますけど、有効回収率には入らないということでございます。
91 ◯壹岐和郎
委員 どっちも回収率が低いな。
92 ◯真玉児童家庭
課長 通常、郵送でアンケートした場合、また郵送で回収する場合には四二~四三%というのが大体、平均でございます。それでうちの場合は非該当世帯が入っていますので、四三%になっております。
93
◯清田信治委員長 ほかに
質疑はありませんか。
〔「
なし」と呼ぶ者がある〕
94
◯清田信治委員長 ほかにないようですので、以上で本件の
質疑を終わります。
それでは議事の途中ですが、撮影のため、しばらく休憩いたします。そのままでお待ちください。
暫 時 休 憩
再 開
95
◯清田信治委員長 次に「高濃度光化学オキシダント対策に係る国への提言について」を
議題といたします。
執行部の
説明を求めます。北原環境保全
課長。
96 ◯北原環境保全
課長 それでは高濃度光化学オキシダント対策に係る国への提言について、御報告いたします。資料は五ページをお願いいたします。緊急提言の内容は、光化学オキシダントの高濃度現象の原因を早急に究明すること。二点目としまして中国に対しわが国と共同で研究を行うよう求めること。三点目として中国大陸からの移流が要因である場合は、発生国に対して汚染物質の排出削減を強く要請すること。以上の三点でございます。提言書をお手元に配付しております。提言書には三ページから県の保健環境研究所の研究成果も添付しております。
説明については省略させていただきます。
次に提言期日、提言先でございます。
平成十九年六月十八日と六月二十一日に外務省、環境省、内閣官房に対して提言を行いました。次のページに提言先の一覧を付けておりますが、上の方、外務大臣、外務
事務次官、環境大臣、環境
事務次官には知事から提言を行っております。
大臣からの回答でございますが、若林環境大臣からは一点目としまして、まず大陸からの影響を客観的に把握する必要がある。このことから東アジア酸性雨モニタリングネットワーク。これは中国を含む東アジアの十三カ国が参加しておりまして、四十七カ所の観測点で酸性雨のモニタリングを実施しております。このネットワークの機能を拡大しまして、光化学オキシダントも観測できるようにする。そして、そのための予算措置を講じるということ。二点目といたしまして学識経験者等による光化学オキシダント・対流圏オゾン検討会を設置し、光化学オキシダント等の上昇要因について検討を行う。七月に第一回目の会議を開催しまして、年内に中間報告を取りまとめる。この検討会には
本県の保健環境研究所大気
課長にも参画してもらう。この二点の回答をいただいたところです。麻生外務大臣からは日中首脳会談で環境保護協力の一層の強化に関する共同声明が出されている。また日本、中国、韓国の定期外相会談においても黄砂、地球温暖化対策に対する連携強化で合意している。中国に対して光化学オキシダントについて訴えていきたい。また谷内
事務次官から、次官レベルの対話で取り上げたいとの回答をいただきました。県としましては、まずは国の検討会に参加し、
本県のこれまでの研究成果を提供してまいります。また速やかな中国等への働きかけについてさらに国に求めていきたいと考えております。以上で報告は終わらせていただきます。
97
◯清田信治委員長 説明は終わりました。これより
質疑を行います。何か
質疑はありませんか。
石橋委員。
98
◯石橋保則委員 ちょっと教えてください。中国大陸説ということですが、
福岡県の資料の五ページ目、六ページ目ですけど、四図、五図、六図とありますね。そして中国からの赤い流跡線。内域は地域が違うとですね。わかりますかね。第四図は中国のどこ、第五図は中国のどこ、第六図は中国のどことか、地名は。
99 ◯北原環境保全
課長 地名まではちょっと、抑えておりません。
100
◯石橋保則委員 流跡線の始点、一番の出発点ですかね。地域が違うんですね。それはどういう意味ですか。
101 ◯北原環境保全
課長 流跡線と申しますのは、現在、例えば
福岡県に来ている気流が七十二時間前にはどこにあったかというのを示すものでございます。この起点については、その気流によって当然、風の向きが違いますので、起点は異なっていると思いますが、ここで申し上げたいのはいずれの場合も、やはり中国の方からその気流が流れてきていたという状況にあるということを、ここで示しております。
102
◯石橋保則委員 では、起点というのは発生した場所という認識ではないわけですね。
103 ◯北原環境保全
課長 はい、違います。七十二時間前、それが例えば四十八時間前、二十四時間前はどこにあったかということを示しているものでございます。
104
◯石橋保則委員 わかりました。
105
◯清田信治委員長 ほかに
質疑はありませんか。
〔「
なし」と呼ぶ者がある〕
106
◯石橋保則委員 ほかにないようですので、以上で本件の
質疑を終わります。
次に「(株)ブゼン電化工場内の産業廃棄物に係る代執行について」を
議題といたします。
執行部の
説明を求めます。永津監視
指導課長。
107 ◯永津監視
指導課長 環境部
委員会資料の七ページをお願いします。株式会社ブゼン電化工場内の産業廃棄物に係る代執行について、御
説明を申し上げます。まず概要でございますけれども、株式会社ブゼン電化は豊前市内で電気メッキを行う事業を営んでおりましたけれども、
平成十三年に倒産をいたしております。電気メッキ業におきましてはメッキをいたします金属を含有する溶液のほか前処理、後処理、さらには補助剤としてさまざまな薬品、溶液を使用しますけれども、これらは倒産と同時にそのまま工場内に放置されました。このため事業者に対しまして放置している溶液等について撤去し処理するよう命じたところですけれども、履行が見込めないため、県が代執行することとしたものであります。
このブゼン電化の位置でございますけれども、次の八ページをごらんいただきたいと思うんですけれども、これは下の方に日豊本線が左右に走っておりますけれども、株式会社ブゼン電化はこの日豊本線と海側の工場団地に挟まれた位置にありまして、宇島駅からちょうど中津方面に向かって約一キロメートルほどの離れた位置にあります。また当該工場の周辺には多くの住宅が密集しているという状況にあります。
次に元に戻っていただきまして経過でございますけれども、下の方にちょっと
参考ということで経過を書いておりますけれども、昭和四十四年十一月に電気メッキ業の操業が開始をされております。
平成十三年六月には同社は倒産し、破産法に基づく破産手続が開始されております。破産手続きが長期化する中、県では
平成十七年三月、破産管財人に対しまして溶液等の適正保管を文書
指導しております。
平成十七年六月には破産手続が終了しましたけれども、工場建物等は破産財団から放棄されたことから、溶液等は無管理状態となりました。県では地元豊前市とも協議しながら定期的に現地確認を行うなどの対応を図っておりましたけれども、台風等による工場建物の傷みが大きくなったことから、
平成十八年八月、溶液等が場外に流出することを防ぐため、防水シートでメッキ層を覆うなどの応急措置を実施しております。以上のような状況を踏まえまして
平成十九年五月、清算人及び元代表取締役に対しまして溶液等を撤去及び適正処理するよう措置命令を発出いたしました。しかし冒頭申し上げましたように被命令者に履行が見込めないため、代執行に付したものであります。
次に代執行の必要性でございますけれども、昭和四十四年に建築されました工場建物は老朽化が進んでおり、一部、側壁が剥がれるなど、風雨が入り込みやすい状況となっていること。放置されているシアン溶液と廃酸が接触した場合は有害なシアン化水素ガスが発生し、人の生命や健康に被害を及ぼす恐れがあること。雨水が入り込んで容器内の溶液が溢れた場合は、周辺の土壌や水質を汚染する恐れがあることであり、以上のことから周辺の生活環境の保全上、このまま放置することはできないとの判断に至ったものであります。
最後に代執行の方法でございますけれども、工場内に放置されている産業廃棄物である溶液等、約十五立方メートルを混合しないよう、個別に容器へ封入した上で撤去し、処理施設において適正に無害化処理します。撤去及び処理は、県が専門の産業廃棄物処理業者に委託して行います。委託先は北九州市に所在します光和精鉱株式会社、工期は本年七月二日から八月三十一日までで、既に一部、作業に入っております。費用は二千四百四十六万四千円。根拠法令は廃棄物の処理及び清掃に関する法律第十九条八にあります。以上でございます。
108
◯清田信治委員長 説明は終わりました。これより
質疑を行います。何か
質疑はありませんか。大家
委員。
109 ◯大家敏志
委員 必要性とか、方法とか、そういうのはよく分かったんですけれども、一点だけ。二千万円、県費を投入するんですね。何かこう、破産との兼ね合いがあるんでしょうけれども、何か、例えば土地を押さえることができないものかとか、何かそういう点でちょっと疑問が残るので、何かちょっとお答えいただけますか。
110 ◯永津監視
指導課長 御指摘のとおりですね、廃棄物処理法の中で
規定がございまして、行政代執行法を適用するということで、代執行後には納付命令を行いまして、それが督促をしても現れない場合は、そういう土地等の差し押さえという権限が付与されるという
規定になっております。そういうことで、そういう代執行の事例につきましては費用回収と。当然、原因者に責任があるわけですから、そういう手続を取っていくということになります。この案件につきましても当然、そういう手続を取って対応するということになりますけれども、ただ、このブゼン電化の案件につきましては、実は土地建物につきましては放棄をされておりまして、県の方でもいろいろ試算をしておりますけれども、この土地を通常、使えるような価値にするための費用を差し引きますと、どうもちょっとマイナスになりそうだということで、ちょっとこの案件につきましては将来的に費用の回収というのは相当厳しいものが予想されるというふうに判断しております。
111 ◯大家敏志
委員 分かりました。
112
◯清田信治委員長 ほかに
質疑はありませんか。
〔「
なし」と呼ぶ者がある〕
113
◯清田信治委員長 それではほかにないようですので、以上で本件の
質疑を終わります。
次に「
福岡県の温泉施設における可燃性ガス発生状況
調査の結果について」を
議題といたします。
執行部の
説明を求めます。尾崎自然環境
課長。
114 ◯尾崎自然環境
課長 それでは
福岡県の温泉施設における可燃性ガス発生状況
調査の結果について、御報告いたします。
委員会資料、環境部
関係の九ページをお願いいたします。
この
調査は去る六月十九日、東京都の温泉施設において温泉中に溶け込んだ天然ガスの爆発事故を受け、また環境省の
調査依頼に沿った形で二十一日以降、事業者からの聞き取りによって
調査を実施したものでございます。
調査目的は1番にお示ししているとおりでございます。2番目の
調査の内容でございますが、可燃性ガスの発生の有無、ガスセパレーター設置等の安全対策、機械室や井戸の位置と、その場所での換気対策など施設の整備状況を
調査項目としております。3番、
調査対象でございます。温泉の源泉を持ち、かつ浴用や飲用の利用の許可を受けて現に利用に供されている施設で百八十八施設を
対象としております。4番、
調査の結果でございます。すべての施設から回答をいただきました。可燃性ガスの発生の有無につきましては、発生があると報告した施設が一施設ありました。この施設の安全状況につきましては後ほど申し上げます。
次に安全対策ですが、ガスセパレーター。これは温泉中のガスの成分を分離する機械ですが、これを設置しているのが二施設で、ガス検知器を設置している施設はございませんでした。機械室、井戸が地下を含む建屋内にあると回答した施設は九十六ございまして、このすべてが自然換気、換気扇等の換気対策を行っておりました。先に申し上げましたガスの発生が報告された施設についてでございますけれども、
現地調査を行いました。結果は注欄の点線枠の通りでございます。この施設につきましては掘削当初にガス発生が認められましたため、掘削業者からガスセパレーターの設置、メタンガス抜き対策の提案がなされ、当初からガスセパレーター、換気装置等、安全対策を講じていたということでございます。この施設は地下室に機械室がありまして、その地下室内でメタンガスは検出されず、事業者による施設の安全点検も実施されてありまして、この温泉施設の安全を確認いたしました。
調査結果は以上でございますが、県内施設におきます可燃性ガスによる爆発の危険性について
福岡県環境審議会温泉部会の地質専門家二人の御意見をいただいておりますので、あわせて5に述べさせていただいております。御意見では、
本県の地質の多くは二億年前から一億年前に形成された花崗岩や変成岩からなっておりまして、この地層からの天然ガスの発生はないということでございます。ただ、若い地層の堆積層が一部あり、この地層から局地的に天然ガスが発生する可能性はあるということでございますが、東京などのいわゆる南関東のガス田といわれる地域と比較しまして天然ガスの量や天然ガス中のメタンガス成分は非常に少ないということでございます。そういうことでございますから、
本県において可燃性ガスによる爆発事故の危険性は極めて低いものというふうに判断しております。以上でございます。
115
◯清田信治委員長 説明は終わりました。これより
質疑を行います。何か
質疑はありませんか。
〔「
なし」と呼ぶ者がある〕
116
◯清田信治委員長 特にないようですので、以上で本件の
質疑を終わり、所管
事務調査を終了いたします。
次に
議題にはありませんが、その他として何か
委員からございませんか。樋口
委員。
117 ◯樋口 明
委員 予算特別
委員会で質問させていただきましたエコプレートについて、ちょっとこの
常任委員会でも話をさせていただきたいと思います。本当は
常任委員会で話をしようと思っていましたけれども、農政部の方のリサイクル食品法の
関係のところで話ができるようでしたので、話をさせていただきましたけど、外食産業などで残飯が多く出ているという状況があります。もう、皆さん、御承知のとおりだと思いますけれども、それで大変いろんな国には食べ物に困っている国もありますので、飽食ということで大変もったいないということもありますので、この残飯をどうにかして減らしていくことができないかということを考えておるわけなんですけど、企業の方では企業の方として残飯が出ないような取り組みをやられているということでございますけれども、この企業努力だけでは限界があるのではないかというふうに思っておりまして、これを消費者も含めて残飯が出ないような協力ができないかということを私は考えておるところでございます。
それでエコプレートなるものを推進してみたらどうかということを予算
委員会の場において提案をさせていただきました。どういうことかというと、レストランとか食堂では大盛りはありますけど、小盛りはなかなか見ることがありませんね。この小盛りというのを推進したらどうかという話をさせていただきました。以前、この件でレストランの社長さんと話をさせていただいたのですけど、そのときに「大変いいことです。こういう小盛りがあれば、この残飯の量なんかも減っていくでしょうね」という話だったんですけど、このエコプレートなるものを導入するとなると、食べ物の量を減らすということは料金も安くしないといけない。料金を安くするということは事業者はあまりやらないでしょうね、ということで、これの導入についてはちょっと考えないといけないでしょうねという、そういう慎重な意見でございました。しかし今はエコ思考の世の中ですし、社会の一致した認識として環境改善に努めていかないといけない。一般廃棄物なんかを少なくしていかなければいけない。そういう世の中ですので、仮に食べ物の量を減らして料金を安くしないとしても、消費者の理解は得られるんではないですか、と。「こうこう、こういう理由で料金は安くしないんですよ」と、そういう認識が広がっていけば、導入できるんではないでしょうかという話もしたんですけど、そこら辺は事業者としてなかなかやりにくい、と。そこら辺は私たちではなくて、行政の方から広めていただけると大変ありがたいんですけどねと、そういう話でございました。
そこで予算
委員会の場で農政部の皆さんたちに対して「どうですか」という話をさせていただきましたら、大変、前向きに答えていただきまして、この事業者に対する
指導については国の方でされてあるということで、国に対して話をしてみます、と。「こういう提案がありますけど、どうでしょうか」という話をしていただきますというふうに言っていただきました。ぜひ、そういう話をしていただいて、こういう取り組みがなされるようにしていただきたいと思いますけど、このことは農政部だけで考える問題ではないというふうに思っておりまして、ぜひ、環境部の方でも農政部と一緒になってこういったことが検討できないかな、考えていただけないかなというふうに私と思っておるんですけど、まず、このことについての御意見をお聞きしたいと思いますけど。
118
◯清田信治委員長 添島循環型社会推進
課長。
119 ◯添島循環型社会推進
課長 今、御提案のありましたエコプレートですけれども、食品リサイクルについては、リサイクル率がかなり低い状況にございます。そうした中で循環型社会を考えていく上でごみの発生そのものを減らそうということですので、非常に重要な視点が含まれておると、私どもも思っておるところでございます。その上でこういう取り組みを進めていくためには消費者並びに事業者の方がある意味、協力してといいますか、相互に理解をしてやっていく必要があるのだろうと思います。県としてはこういった廃棄物の発生抑制といったことについては啓発の役割を持っておりますので、こういう排出抑制の取り組みが進むように積極的に啓発をやっていくということが必要だと考えております。先ほど農政部の話がありましたけれども、十分に
関係課と連絡を取って、そういう啓発等の取り組みを進めたいというふうに考えております。
120 ◯樋口 明
委員 ありがとうございます。ぜひ。知事もこういう提案がございましたということで話していただいて、積極的に検討していただければと思いますので、どうぞよろしくお願いします。
121
◯清田信治委員長 委員からほかにありませんか。
〔「
なし」と呼ぶ者がある〕
122
◯清田信治委員長 それでは、ほかにないようですので、
執行部から「県立『筑後いずみ園』(情緒障害児短期治療施設)における事故について」発言の申し出があっておりますので、これを許可することといたします。真玉児童家庭
課長。
123 ◯真玉児童家庭
課長 県立筑後いずみ園におきましての事故について、報告させていただきます。資料を準備いたしておりますので、提出させていただいてよろしいでしょうか。
124
◯清田信治委員長 委員の皆さまにお諮りいたします。資料の配付について許可してよろしいでしょうか。
〔「はい」と呼ぶ者がある〕
125
◯清田信治委員長 この資料、正副
委員長に確認させてください。
〔
委員長、資料を確認〕
126
◯清田信治委員長 それではただいまより、書記に資料を配付させます。
〔
事務局より資料配付〕
127
◯清田信治委員長 配付が終わりました。
執行部、
説明をお願いいたします。真玉児童家庭
課長。
128 ◯真玉児童家庭
課長 筑後市にあります情緒障害児短期治療施設・県立いずみ園におきまして二件の事故が発生いたしましたので、報告させていただきます。
第一の事故は
平成十九年一月十五日二十一時五十分ごろに男子寮の居室内におきまして子供同士が口げんかになり、当該児童が相手児童を激しく攻撃しているところを巡回中の職員が発見し、当該児童を制止し、やめるよう再三、注意いたしております。しかし児童の興奮が収まらず、さらに攻撃しようとしたため手で児童を二度たたき、やめるように注意いたしております。その後、職員が児童の身体から手を離すと、また攻撃をしようとするので、再度、諌めましたが収まらず、塩化ビニール製のごみ箱をたたきつけようとしたため、そのごみ箱を取り上げてたたいたところ、底の固い部分が頭に当たり、けがをさせたものでございます。通院十日間となった事故でございます。
第二の事故は
平成十九年三月五日の十六時五十分ごろに体育館で九名の児童が遊んでいる中に、第一の事故の被害児童が入っていき、その子に対しまして四名の児童が暴行を加え、けがを負わせ、入院二十四日間となった事故でございます。
この二つの事故につきまして被害児童の保護者に対し損害賠償を行いました。損害賠償額は四十九万八千八百二十七円でございます。なお、
関係職員につきまして処分がなされていますので、お知らせいたします。
第一の事故に
関係した職員が文書訓告処分。また二件の事故の管理責任として当時の施設長に対しまして文書訓告。当時の
指導課長及び寮長に対しまして口頭訓告が七月十一日付でなされております。
この二つの事故で被害児童にけがを負わせ、保護者の方にも心配と御迷惑をおかけしたことを心から遺憾に思っております。今回の事故を真摯に受け止め、今後、このような事故が発生しないように取り組んでまいる決意でございます。
129
◯清田信治委員長 説明は終わりました。これより
質疑を行います。何か
質疑はありませんか。樋口
委員。
130 ◯樋口 明
委員 意見は求めませんけど、一番ですよね。この児童をごみ箱でたたいていますよね。こういうことは起こったらいけないと思いますね。小学生でしょう。まだ小さいですよね。武器を持たなくても、止めることができたんではないでしょうかね。聞いていて本当に悲しくなりますね、こういうことは。ぜひ、
指導をしっかりしていただきたいと思います。以上です。
131
◯清田信治委員長 樋口
委員の意見をしっかり受け止めてください。ほかにありませんか。
〔「
なし」と呼ぶ者がある〕
132
◯清田信治委員長 ほかにないようですので、以上で本件の
質疑を終わります。
次に「各種
委員等の選出について」であります。先の
委員会において正副
委員長に取り計らいを一任されておりましたので、お手元に正副
委員長案を配付いたしております。本案でいかがでしょうか。
〔「異議
なし」と呼ぶ者がある〕
133
◯清田信治委員長 御異議ありませんので、そのように決定し、議長に報告することといたします。
次に「閉会中の
調査事項について」お諮りいたします。お手元配付の案のとおり五項目について閉会中もなお
調査を継続することといたしたいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議
なし」と呼ぶ者がある〕
134
◯清田信治委員長 御異議ありませんので、そのように決定し、所定の手続を取ることといたします。
次に「今後の
委員会活動について」でありますが、正副
委員長に御一任願いたいと思いますが、いかがでしょうか。
〔「異議
なし」と呼ぶ者がある〕
135
◯清田信治委員長 御異議ありませんので、そのようにさせていただきます。それでは次回
委員会は八月七日、火曜日、十一時の開催とさせていただきます。なお
委員会終了後、七日、火曜日午後から八日、水曜日にかけて管内視察を行う
予定とさせていただきますので、よろしくお願い申し上げます。
最後に会議録署名
委員を指名いたします。井上幸春
委員、樋口明
委員。お二人を指名いたしますので、よろしくお願いいたします。